「もう帰らないと・・・」


花音は里衣子の方を伺った。



その時、レイジに耳打ちする黒服。



他のテーブルに呼ばれたんだ・・・・ちょうど良かった これで帰れる。



「里衣子、帰ろう?」



レイジが嬉しそうに顔になった。


やっぱりこの男、なんでNO1なのかがわからない。



指名が入ってあたしたちが帰るのを喜んでいるみたいに見える。



「え~ッ もう帰るのぉ?嫌よ もうちょっといようよ かのん」


「だめだよ 約束だからね?」


怒った振りをして里衣子に言う花音をカイトは見ていた。


あれだけ酒を飲んだのにまったく変わらないんだな。


カイトはますます花音が気に入った。