「花音ちゃん」 温室にカイトが姿を見せた。 「カイトさんっ」 「もうそろそろ帰ろうか」 「はいっ」 花音は立ち上がるとカイトの横に並んだ。 「もう帰ってしまうの?カイトさん」 莉緒が残念そうに聞く。 「またゆっくり来させてもらうよ 莉緒ちゃん」 ――小夜ちゃんがいるからやっぱり嫌なのかな・・・。 莉緒はいつもと変わらない表情のカイトを見て思った。