* * * * * *


莉緒に案内されて来た所は温室。



「うわぁ~ すごくステキ♪」


温室には小さな滝が流れ、温かく緑がいっぱいだった。



「わたしのお気に入りの場所なの」


莉緒が籐のイスを勧める。



「すごくステキなお屋敷ですね?東京にいるって事を忘れちゃいそうです」



「わたしも最初にこの部屋に連れて来てもらった時、そう思ったわ 花音ちゃん・・・今日はわたしのお友達が突然来てごめんなさいね?」



「いいえ 小夜子さんのお話は楽しかったですし」


花音はにっこり笑った。