* * * * * *



「ママ♪」


花音が病室に入ると医師と看護師がいた。



「自慢の娘さんですね?」


医師が病室に入って来た花音を見て言った。



「ええ、娘の花音です」


診察中かと躊躇して入り口に立ったままの花音を手招きした。


「母がお世話になってます」


医師と看護師に向かってペコッと頭を下げる。


「花音、白鳥先生よ ステキな先生でしょ」


――す、ステキって・・・。



「お母さんの経過は良好ですよ この分だと月半ばぐらいには退院できると思います」


「ありがとうございます」



白衣と胸に聴診器をぶら下げた医師は、ママの言うとおりまだ若くカッコ良い。


かと言って特に魅力は感じない。