ハッとして掛け布団の中の自分の姿を確認する。


ドレスを着たままだった。



――しわにならない素材で良かった・・・。



「こんなに無防備などうぞ頂いてくださいって言っている女の子がいるんだからどうして食べちゃわないかな・・・」



きれいな顔のカイトを一睨み。


その時、花音の腰に腕が回りグイッと引き寄せられカイトの身体に倒れた。



「元旦から積極的だね?」


カイトが目を開けた。


「だって・・・積極的にならないとカイトさん、何もしてくれなさそうなんだから」


――わたし、何を言ってるんだろう。