カイトは花音がそんなに悩んでいたとは分からなかった。 翌日から「SION」が忙しくなった為に花音に電話をすると言った言葉は忘れてしまっていた。 大晦日の昼、紫苑から電話でCHANCEの打ち上げパーティーの事を思い出したのだ。 『忘れていたのかい?』 電話の向こうの紫苑が笑っている。 「え?・・まあ・・・」 『カイトは仕事となると他の事は気にしなくなるからな』 ――やべっ 花音ちゃんに電話をしていなかったな。我ながらひどい彼氏だ。