「ケーキの前に腕を見せて」



カイトが救急箱を手にして戻ってくると言う。



「大丈夫です たいしたことないから」



花音は大きくかぶりを振った。



とは言っても動かすと違和感がある。



だが、腕を診てもらうにはブラウスを脱がなくてはだめだ。



袖がぴっちりしたブラウスだからめくる事が出来ない。



「花音ちゃん 俺ってそんなに信用ないかな?」



「えっ?」



カイトの言葉に花音が困惑した顔を向けた。