「昼間はなかったのに・・・」


感嘆の声を上げてカイトに振り返る。



「驚かせたかったんだ あと少しでクリスマスは終わってしまうけどね」



憂いのある笑みを浮かべるカイトを見て、花音はいてもたってもいられずに抱きついた。



「カイトさんっ ありがとう♪」



* * * * * *



テーブルにおいしそうなクリスマスケーキ、シャンパン、背の高いシャンパングラス。



そして手元を明るくするロウソク。



ロマンティックなムードにうっとりしてしまう。



――やっぱりホストだからこんな演出がうまいのかな・・・。