カイトも優しい笑みを浮かべると50インチはありそうなプラズマTVのスイッチを入れて、リモコンを花音に渡した。



「作っている間、なんか見てて」


そう言うとカイトはキッチンへ行ってしまった。





TVからクリスマスソングが流れてきた。



――あ・・・今日って・・・クリスマス。


花音の視線がカイトに移動する。



――産まれて初めて両思いになったのに・・・・今日は大事なクリスマス・・・。何もプレゼントを用意していない。


花音はうなだれた。