初めての二日酔いはかなりきつい。



――いったいどれだけ飲んだのか。



花音がふらつきながらトイレから出てきた。



「大丈夫かい?」



涙目でカイトを見る花音はつらそうだ。



「鍵は?」



「え?そこに・・・」



テーブルの隅にピンクのキーケースが置かれていた。



カイトはそれを手にすると花音を横抱きに抱き上げた。



「きゃっ!わたし、重いっ」



突然のお姫様抱っこにカイトの腕の中で驚く花音。