「秋〜おはよー。」
私はでかい声で目が覚めた。
「…んぅ。」
百合に会いたくないよ…。
ガラガラッ

私は窓を開けて
「ちょっと、待っててー」
元気良く言った。
「早くね〜。」
準備は出来た。
あっ携帯忘れた…。
取りに行かないと。
「あれ?ない…。」
携帯何処に置いたっけ?
「んッ?な、に?」
机の下に何か落ちていた。私はそれを拾った…。
「家族写真だ…。」
お父さんとお母さんとお兄ちゃんと私…。
みんな、とても幸せそうに笑ってる。
あの頃は、本当に楽しかったなぁ。いつも家族、4人でたわいのない話しをして…。笑ってたっけ。
戻れるのなら戻りたい。
私の目から涙が出て来る。
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん…。ヒックッ」