あたしはトボトボと生徒会室に戻る。



本当は、早くここから逃げ出したい。


けど、どうしてか今は
窓羽先輩と一緒にいたい。



「双葉!! 戻ろう?」


そう思ってたら、窓羽先輩が来てくれた。


やっぱり先輩は優しいです…

大好きです!!!!



「先輩っっ!!!!!!!」


あたしは勢いよく先輩に抱きついた。


「お…おい!!?」


先輩は大胆なふぅちゃんの
行動に驚いている。


「大好き…」


声は小さくてかすれてて…

ちゃんと聞こえましたか?


あたしの気持ち。



先輩は何も言わず、
あたしを強く抱きしめた。


こっそり、嬉しくて
微笑んでるとか気付かずに。



「そんなこと、とっくに知ってる」


…うそつきですね。

あたしがこんな照れずに先輩のこと
「好き」って言ったの、初めてなのに。



「俺も大好きだよ、双葉のこと。」



「そんなの、知ってます!!!!」


だって、やきもち焼きで…

束縛ばっかの先輩だもん。