「…春輝、この後も生徒会室だろ?」


「ああ…」


「じゃあ俺、戻っとくから!!

 また後でな!!」


そう言って帰る幸哉。



静かに閉まった裏口。


俺は大きな溜息をついた。



どう…すればいいんだよ??




双葉はもういいって言ってたけど、

まじで俺は全然よくない。



俺のせいで双葉は今、泣いている。


……別れたら双葉とダチは戻れんのか?



いや、違う。


きっと、もう戻れない。



やっぱり、誤解を解くしかない。



まずは…双葉を落ち着かせることからだ。





俺は、幸哉の出て行った裏口を開ける。

このモヤモヤした気持ちとは違って、
青空は雲一つない、真っ青な色だった。