俺は赤い電子ギターを
弾いていた。


久しぶりに弾くギターは
何だかぎこちない。



弾きながら、すぐさま
双葉を探す俺。



(あれ?いない・・・)



いくら探しても双葉の姿が
見当たらない。



いつもなら、
すぐに見つかるのに・・・




『待って!!』



誰かの叫び声。



俺は必然的にその声の
方に意識が移る。



(双葉??!)



それは双葉だった。



誰を追ってる?

誰を呼び止めている?

男か?

女か?



すぐに俺は、双葉の
身の安全(?)を確認する。



(・・・女??)


背中しか見えないが、
どうやら女だ。


少し、ほっとする俺。