「ごめん・・・ね・・・・」



波川が震えながら謝った。




俺、何してんだよ?



好きな奴だろ?


片想いの相手だろ?



なのに・・・

何、怒鳴ってんだよ??



何、謝らしてんの???





「ちょっ!!?

波川!!!!!?」




俺は追った。


コイツ、いっつも
ノロノロしているくせに

足だけは速いんだな。



・・・またコイツのこと
考えている俺がいる。



昨日、諦めたはずじゃん?


一旦、波川への想いは

遮断したはずじゃん??



なのに・・・

何、追いかけてるんだよ。



諦めたはずなのに・・・