「ちょっと、すいません」 「どーぞ。」 あら。 電話だった。 「しずくー。陸くん、かっこいいじゃん。」 「で、でしょ?」 「さすが、お母さんの子ね。」 「いい加減、そのノリやめてよー。」 ガタン、 「雨音、どうしたの?」 「トイレ~。」 なんて言いながら、お姉ちゃんはリビングをあとにした。