クール彼氏Ⅱ









気まずいまま、戻ってきた、私の家。





陸は、もうすっかり馴染んでいるよう。





私のベッドに寝ころんで、女の子向けの雑誌なんか読んでる。





時々、「こいつは、ダメだな」とか「雫には負ける」とか、ひとりでぶつぶつ言っている。






私は、そんな雰囲気ではない。






さっきの人が気になって、もう気にしすぎて……






「雫…、さっきから元気ないけど。なんかあったんだろ?言えよ。」





いつの間にか、陸は私の真上にまで移動してきている。