「ねえ先生。私ね、昨日資料見ながら決めました。」


「専門学校?どこにするの?しっかり見た??先生が今までに送り出した卒業生ではね、二駅先にある福祉専門の学校に行った子がいるのよ。そことかはどう?」


「先生、ありがとう。でも、自分の進路だし、自分で決めたの。」


「しずく、お母さん聞いてないわよ。」


「ごめん、昨日決めたことだから。」


「で、どこの学校行きたいの?」




昨日の夜、自分で何度も何度も自分自身に問いかけた。


本当に必要で、正しい選択をする、って。








「わたし…」