---面談当日
「小春さん、お待たせしました。」
放課後、お母さんと一緒に学校へやってきた。
今日は面談。
進路が決まる日だ。
「えっと…、早速ですが進路についてのお話ですね。小春さんは、福祉系の
専門学校に行きたい、と進級当時に聞いたんですけど、それ以来音沙汰がなかったので、わたしも心配になりまして…。」
「申し訳ございません…。本人は、気楽にしてるみたいですけど、専門学校だと、特待生の制度があったとしても、この時期からじゃ遅いと思いますし…。」
「そうですね。あとは推薦入学しかないでしょう。」
先生は、分厚い資料を見ながら、私の専門学校を必死に探してくれてる。
ありがたいんだけど。
先生、私もう決まってるよ?
決めたの。