陸の部屋までの道、足元もオシャレにしたせいで、ヒールがカツカツうるさい。 そんな音さえも、私の心臓を震えさす。 306号室 *SHIMADA* まだまだ目新しいそれが、私と陸の距離を0にした。 ピンポーン 震える指でインターホンを強く押す。 『はい。』 「し、雫ですっ。いきなりごめんねっ、」 『……』 無言…。 --ガチャッ!