「どーいたしまして。うまくできてよかったわね。」 「うん!陸、絶対に喜んでくれるよ!」 「ならよかった。」 完成品は、とても私が作ったようには見えない。 いい匂いがして、おいしそうで。 こんなのがお店に売ってたら、絶対買っちゃうよ。 「本当に、ありがとお母さん。いつかはこれ、1人で作れるようになるからね。」 「ふふ、待ってるわ。」 そう言って、お母さんは笑ってくれた。