「あ、じゃあ私、まだ寄るとこあるから。ここでね、バイバイっ!」 「あ、クッキー頑張ってね!バイバイっ!」 美姫は帰り、1人で住宅街を歩く。 吐く息が白い。 手には、重たいスーパー袋。 結婚して主婦になったら、こんな風にお買い物いったりするのかな。 いいな、いいな。 結婚って、すごく楽しそう。 毎日、陸の帰りを待って、『おかえり』なんて。 やだ、もう! また妄想しちゃった。