クール彼氏Ⅱ






陸、『おいしい』って笑ってくれるかな。



『ありがとう』って、頭撫でてくれるかな。




絶対失敗しないようにしなきゃ。






あ、そういえば、美姫は神野くんにあげるのかな。



美姫は、料理できるから。


いいな。私も、家庭的な女の子になりたい。





私は、レシピ本を見つめながら、陸の笑う顔をずっと想像していた。