クール彼氏Ⅱ





「ふふ。いいわよ。とりあえず、上で着替えてきなさい。」


「あ、ありがとう!待っててね。」





一段とばしで、階段をあがる。



すぐにジャージに着替えて、リビングへ下りた。




「あら、早いのね(笑)。」


「う、うん。ね、お母さん、早く早く!」


「はいはい。でも、先に何をあげるのか決めないとね。」


「あ、そーだね。」




それを考えてなかった。


バレンタインって、何を作ればいいんだろ。





「そうね、ちょっと待ってて。」



そういうと、お母さんはキッチンへ向かい、一冊の本を出してきた。