「ふふ。いいわよ。とりあえず、上で着替えてきなさい。」 「あ、ありがとう!待っててね。」 一段とばしで、階段をあがる。 すぐにジャージに着替えて、リビングへ下りた。 「あら、早いのね(笑)。」 「う、うん。ね、お母さん、早く早く!」 「はいはい。でも、先に何をあげるのか決めないとね。」 「あ、そーだね。」 それを考えてなかった。 バレンタインって、何を作ればいいんだろ。 「そうね、ちょっと待ってて。」 そういうと、お母さんはキッチンへ向かい、一冊の本を出してきた。