私の前で歩く陸の背中に、願い事をした。 夕日に照らされてオレンジに染まった陸の襟足と背中に、私は願ったの。 ~…一生、陸と過ごせますように…~ つまり、陸の未来の花嫁さんにしてください。 そう、陸を見つめながら願った。 陸はそれに気づくかのように襟足の髪を触り、「早く来いよ」って、後ろを振り返り、私に言った。 「うん!」 やっぱり私、嬉しい時は顔がふにゃってなるんだね。