新年、そして3学期も始まり、特に行事ごともなく、平穏な日が続いていた、1月の終わりごろ。



陸がとんでもないことを言い出した。




「引っ越す~!?」


「あぁ。」


「そ、それ、どーゆうこと?転校しちゃうの…?」


「ちげーよ、ばか。この家から出て、1人で住む新しい家探すだけ。」


「どーしてこの家にいないの?」



そーだよ、いてほしいよ。

いまさら引っ越し、なんて。



「それはありがたいけどさ、めちゃくちゃ世話になってるし、多分そうとう迷惑もかけてる。」