陸のロッカーを素通りして、門へ向かう。


ボーっと下を向きながらゆっくり歩く。





ガンッ



誰かとぶつかった。



「す、すいませんっ。」


顔をあげる。



「え。」


「危ねえな、ちゃんと前見て歩けよ。」


「陸!」




超能力?



「なんでわかったの!?」


「なにが。」


「私、今日は陸と帰りたいって思ってて。美姫と神野くんが帰ってるの見て羨ましかったの!凄い、凄いよ!」