雨のち晴れ


「アズ!なんで学校来ないのよ!」


そういいながらアズに
抱きつこうとしたら肩をもたれて
止められた。


「俺、もう学校いかんしお前らとも遊ばれへんねん」



えっ…


3人同じようなリアクション
とった気がした。



「えっ、どういう意味?」


あたしは声が震え出していた。
泣きそうになるのを必死にこらえて


「俺、大阪に帰るねん」



大阪はアズの出身地。

いつか帰るんだとは
きいてたけどこんな急に?


「なんで?急に?」


アズは苦笑いして
あたしたちを見ていた。


アズの話しではおじいさんが
急にたおれたらしく誰も面倒を
見る人が居ないらしい


「ほんまは言わんと行くつもりやったんやけどなぁ」

そう言いながら苦笑いするアズ


「いつ?いつ行っちゃうの?」



「明日やねん」




…えっ?

あした?