「ヒイロ、急にどうしたの?」
「嘉穂が元気ないから心配だったの」
そういいながヒイロは
あたしの隣に座った。
「うーん、普通だよ?」
強がるしかなかった。
あんまり迷惑かけられないし。
「嘘いわないの!ほらっ?」
「えっ、きゃっ!」
急に腕を引かれて
抱きしめられた。
「心配するから…言って?」
そういいながらぎゅっと
あたしを抱きしめるヒイロ。
うわぁ…ドキドキする
アズに感じたドキドキとは
違うから緊張してるほうの
ドキドキなんだと思う。
「嘉穂?」
「えっ…と、アズが学校来てないから…どうしたのかなって気になっちゃって」
ヒイロはしばらく黙ったままだった。
「アズは…もう学校に来ないかもしれない」
えっ…今、なんて?
意味わかんないよ…。

