雨のち晴れ


「ヒイロ、急にどうしたの?」


「嘉穂が元気ないから心配だったの」


そういいながヒイロは
あたしの隣に座った。


「うーん、普通だよ?」


強がるしかなかった。
あんまり迷惑かけられないし。


「嘘いわないの!ほらっ?」

「えっ、きゃっ!」


急に腕を引かれて
抱きしめられた。


「心配するから…言って?」



そういいながらぎゅっと
あたしを抱きしめるヒイロ。


うわぁ…ドキドキする


アズに感じたドキドキとは
違うから緊張してるほうの
ドキドキなんだと思う。


「嘉穂?」

「えっ…と、アズが学校来てないから…どうしたのかなって気になっちゃって」



ヒイロはしばらく黙ったままだった。


「アズは…もう学校に来ないかもしれない」




えっ…今、なんて?



意味わかんないよ…。