「おっ!来た来た」
二人で話していたらしい同じクラスの男子…らしいけど名前知らない…
つかこんな人いた?
「まぁ、座ろっか」
一人は髪が黒くてピアスをしている。
もうひとりは黒い髪に赤のメッシュを入れていて二人とも凄くかっこいい…
モテるんだろうなぁ…
「えっと…この子が嘉穂!って知ってるか」
アズが私の肩をポンと叩いて二人に紹介し始めた。
なんて言われるだろ?
「知ってるよ!俺等いつも見てたし」
あぁ、やっぱり見てたんだぁ…いじめられてるとこ…
「可愛くて目合わせられなかったけどな」
…え?…
いじめられてるとこじゃなくて私を見てたの?
「そうそう、何回も話しかけようと思ってたけど可愛いから…なぁ」
と二人とも満面の笑みを浮かべている。
「嘉穂、自己紹介しーや」
アズが笑って言う。
「初めまして?…おかしいか…えっと、改めまして、東 嘉穂です」
「じゃあ俺も」
今喋ったのが黒い髪に赤のメッシュの人。
「俺は、加賀宮 龍爾(カガミヤ リュウジ)!よろしくなぁ」

