ギュッ… アズに強く抱きしめられた。 「え!?ちょっ…アズ?」 アズの腕のなかは凄く温かかった。 こんな温もり初めてだ… 「嘉穂が誰にも笑顔見せてないん知ってるで?……」 「え……」 「俺、お節介やし嘉穂が俺のお節介のせいで辛いんも知ってるし弱いとこ誰にも見せてないんも知ってる」 アズは言葉を続ける。 「嘉穂はいやかもしれへんけど俺には何でもいっていつでも頼っていいねんで!」 アズの腕の力が強まる。