私の歩いた軌跡

「先輩、ナイスショット!」

「ファイトファイトー!」


放課後は数えるほどしかなくなった中体連へ向けて追い込みの時期となっていた。

「あれ?幸村は?」

「そういえば来てないねー」

幸村は部長だった。

「幸村?………あ、あそこにいるの幸村じゃない?」

コートから見える校舎の渡り廊下で幸村が
幸村の友達と遊んでいた。

「は?幸村なにしてんの!?」

「遊んでいるじゃん!!」

「アイツ課題を出してないとか言っていたし!」