転んだら死神が微笑んだ

貴志「あーもう!めんどくせーな〜。」

あかり「はぁ〜…。もう、いいよ。」

貴志「あきらめんのか?!」

あかり「だって、しょうがないじゃないっ!?」



貴志「あきらめるなよ。最後まで、あきらめるな。ぜってぇー、最後に『一発逆転』決めてやるから。」

あかり「カッコイイことばっか言っても、しょーがないんだから。」

チャリン…

貴志「こうなりゃ、2個取りだ…。」

ウィーン ビロリロリ

あかり「そんな、うまくいくわけないじゃない…。」

コイツの動かしたアームが、ふたつの人形を挟み、ふたたびそれらをくっつけた。

わたしは、『うまくいくわけない』、なんて思いながらも、どこか期待していた。

貴志「おしっ!よし!!」