転んだら死神が微笑んだ

わたしは探した。

何かがきっと待っている。

それさえ見つかれば、わたしがそれを見つけることができれば、

ピーピロン ピロリロリー…

ゲームセンターの前の、小さなクレーンゲーム。

おかしな音を鳴らしながら、ピカピカ光っていた。

中には、ちっちゃな人形がこちらを向いて笑っていた。

あかり「あ…。」

わたしは近づいて、それをよく見てみた。

あかり「これだ。」