転んだら死神が微笑んだ

夢中で走っていた。

目的もわからず、ただひたすら…。

あかり「はぁ…、はぁ…。」

さすがに、息が苦しくなって、わたしは膝に手をついて立ち止まった。

そこは、商店街だった。

わたしがよく通っている商店街の道。

いつも、何かがあるから行くんじゃない。

何かあるかもしれないから、何かがわたしを待っているかもしれないから、通っていた道。