転んだら死神が微笑んだ

あかり「どうして?どうして、わたしなの?わたしが、たまたまひよりちゃんの前の席だったから?」

知春「さあ?オレもキミのことはよくわかんないけど、オレは信じるよ。だって、やってみなくちゃわからないだろ?」

わたしは、ハッとした。

もしかしたらわたしは、何の確信もなしに何かをやろうとしたことなんてないかもしれない。

わたしの中で、何かがパチンと音をたててはじけた。

気づくとわたしは、走りだしていた。

お屋敷とは違う、反対の方向に。