転んだら死神が微笑んだ

知春「アイツさ…昔は素直で友だちたくさんいたんだけど、一人もいなくなっちゃって。」

あかり「友だちがいないのって、ホントだったんだ…」

知春「あぁ。ある事がきっかけでね。」

あかり「『ある事』…。」

知春「ダマされたことあるんだよ。それで人を信じられなくなったみたい。結構仲のいい友だちでさ、ずっと付き合ってたんだけどね〜。」

知春さんの様子が、すこし変わってきた。妹のことを想う兄の顔に。