転んだら死神が微笑んだ

知春「で、なんで、ケンカなんかになったの?」

あかり「わたしが一方的に、怒っただけで、それで飛び出してきちゃって…」

知春「ふ〜ん。なんか言われた?」

あかり「え…?」

わたしが一方的に怒ったっていうのに、この人はわたしを責めようとはしなかった。

知春「いや、何かあるでしょ?理由が。」

あかり「『わたしみたいに変わりたい』って言われました。わたしみたいに。」

知春「自分みたいにさせたくないから、怒った?止めてくれたんだ、妹のこと。」

あかり「そんな…わたし、別にそんなつもりじゃ」

なんてすごい人なんだろ…。前向きとか、そんなレベルじゃない。