転んだら死神が微笑んだ

あかり「なんで、笑ってるんですか…?」

わたしはおそるおそる聞いてみた。

ひよりの兄「あっ、いや、アイツがケンカするなんてめずらしいからさ〜。ちょっとね〜。」

あかり「もしかして、喜んでます?お兄さん…。」

ひよりの兄「その『お兄さん』って呼ぶのやめてくれる?銀座じゃないんだから。」

あかり「『銀座』…」

ひよりの兄「あっ、あーこっちの話。今の聞かなかったことにして。オレは、知春。『知る』に季節の『春』ね。間違っても、松山千春の『千』じゃないから。」

あかり「『まつやま』…」

知春「あーそっかぁ、『松山千春』もわかんないよね?ごめん、気にしないで。」

あかり「はぁー…。」

いったい、いくつぐらいの人なんだろ…なんか、ついていけないかも。