転んだら死神が微笑んだ

それにしても、ヒラヒラの服ばっか選ぶな〜。こんなの普段着じゃないよね。

ひより「あかりちゃんさ、いつも何やってるの?」

服をわたしに当てながら、この子は聞いてきた。

あかり「え?べつに、何もやってないけど。」

ひより「え〜。なんかあるでしょ?」

そういえば、何やってるんだろ?わたし…。

はっきりとこうだ!と、言えるものが何もない。

あかり「う〜ん。たまに、ご飯つくるとか、洗濯とかかなぁ?」

つまんない答えだなぁ〜。

ひより「へぇ〜、すごい!わたしもやろっかな〜?」

あかり「ひよりちゃんは、やんなくてもいいでしょ?」

ひより「でも、あかりちゃんとおんなじことすれば、わたしも変われるかもしれないし…」

あかり「え…何ソレ?変わんなくてもいいじゃん。」

ひより「ううん。このままじゃダメなんだ。わたし、変わりたい。あかりちゃんみたいに変わりたい。あかりちゃんみたいになれたらさ、きっと幸せになれると思うの。」

わたしみたいになりたい?

わたしみたいに変われたら、幸せになれる?

何、言ってんの?

わたしのこと、何にも知らないくせに。

ふざけないでよ…

あかり「ふざけないでよ。」

ひより「えっ?」