転んだら死神が微笑んだ

屋上の時とは違って、結構話は盛り上がった。

あかり「あ、そうだ。ごめんなさい!」

わたしは手をついて謝った。

ベットがふかふかすぎて、うずくまった頭を優しく包みこんでいたので、なんかこっけいにみえた。

ひより「何謝ってんの?」

わたしはここまで来るときに、頭によぎっていたことを話した。

ひより「ひど〜い。そんな変な想像してたの、あかりちゃん。」

あかり「うん。ゴメン。なんか信用できなくて…。」

ひより「わたし、そんなヒドい女に見える?」

キレイなバラにはトゲがあるというように、見方によっては見える、なんてことは言えるわけがなかった。

あかり「そ、それにしても、このクッキー、ホントにおいしいね〜。」

ひより「そう?よかった。」

わたしは、必死に話をごまかそうとして、クッキーをぱくぱく口にいれた。