転んだら死神が微笑んだ

学校が終わり、その時が来た。

ひより「じゃあ、行こ!あかりちゃん。」

あかり「うん。」

校門を出るとき、なぜかあたりを気にしているように見えた。

よく意味がわからなかったので、わたしはなにも言わずにただ横を歩いていた。

ひより「はぁ、うれしいな〜。ホントにあかりちゃんが家に来てくれるんだ。」

あかり「え…あ、ありがとう。」

ひより「なんで、あかりちゃんがお礼言うの〜?お礼を言うのはわたしのほうなんだよ?」

思わず、わたしはお礼を言っていた。この子に飲み込まれていたせいもあるからかもしれないけど、よろこばれているっていうのがわたしにそう言わせたのかもしれない。