転んだら死神が微笑んだ

ひより「最近のあかりちゃんさ、生き生きして見える。前から…声かけようと思ってたんだけど、なかなかかけられなくて。」

あかり「どうして今日だったの?」

ひより「え?えっとね…。前はさ…あ、ゴメンね。今から言うことは、変な意味じゃないから。」

あかり「うん…。」

ひより「前は、声かけたら、きっと相手にしてもらえないと思ってた。きっと、変な目で見られて、怒られるんじゃないかなって。断られるのがこわかったの。」

今でも、十分変な目でこの子を見ていた。

でも、『怒られる』なんて。そんなふうに見えてるんだ、わたし。

たしかに、受け入れることなんてできなかったかも。