転んだら死神が微笑んだ

おばあちゃん「慎吾さんとあかりちゃんが来るから、ちゃんとご馳走用意しといたのよ。たぁ〜んと食べてちょうだいね。」

お父さん「いつもいつも、すみません。」

中に入ると、大きなテーブルがしかれていた。

おじいちゃんはすでにそこに座っていて、新聞を読んでいる。

いかにも一家の大黒柱という感じだ。

うちでは、お父さんはあまり新聞を開かないから、その光景はこの家に来た時だけ見れるものである。

おばあちゃん「さぁ、召し上がれ。」

おばあちゃんが、つぎつぎとご飯とおかずをテーブルの上に持ってきてくれる。

おにぎりをはじめ、揚げ物やお刺身、煮物など。

おじいちゃんが新聞をたたみ、箸を取ると、お父さんも箸を取り、それにならってわたしもおかずをお皿に取りはじめて食べた。