転んだら死神が微笑んだ

ジェット・コースターはホントにあっという間だった。

あの速さといったら、なんと表現していいのかわからない。

周りの景色は全部色の線だけになって見えるし、上下左右の方向感覚もなくなるし、聞こえる音も甲高い悲鳴だけだ。

その中に、いちごちゃんの悲鳴が混じっていたことは言うまでもない。

いちご「お…おえ…。」

ミキ「ヤー楽しかったね〜!」

あかり「うん!!あんな感覚になったのとっても久しぶり!」

ミキ「あかり、ああいうの好き?」

あかり「結構好きかも〜。」

ミキ「じゃあ、他にも絶叫あるから行こうか!」

あかり「いいね!」

いちご「そ、それは、ちょっと待ってよ〜。」

あかり「大丈夫?」

いちご「ダメかも…。」

寿明「いや!いちごっ!ここで男を磨くんだーっ!」

いちご「遊園地で男を磨くって何だよ!?」

かなえ「じゃあ、お化け屋敷とかいいんじゃない?ほら。」

ジェット・コースターの出口を行った先には、おどろおどろしい看板に柳のレプリカが飾られている。