転んだら死神が微笑んだ

六人掛けの窓側の席に座った。

わたしとタカシは、べつに何か口裏を合わせたわけでもないのに、お互い窓側の席に座っていた。

あかり「なんで、アンタがわたしの前に来るのよっ!」

貴志「じゃあ、そこどけよ。」

あかり「イヤだ。」

ミキ「はいは〜い!じゃあ、『清翠女学院』(せいすいじょがくいん)から自己紹介はじめま〜す!」

ミキが立ち上がって、手をあげながら合コンをスタートさせた。

ミキ「じゃあ、あかりから。」

かなえ「あかりから。」

あかり「え?!」

い、いや、何でわたしからなの?

こっちをのぞいている二人の目が何かをたくらんでいるように見えた。

わたし、合コンとかやったことないのに。

自己紹介も苦手だし…。

貴志「どうした?」

タカシが挑発的な感じでイスにもたれかかっている。

や、やってやろうじゃない!変わるんだから、わたしはっ!