転んだら死神が微笑んだ

二人が囲んでくる。

あかり「(あんなのの、どこがカッコイイの?)」

かなえ「(カッコイイよ。)あの〜ほら、何だっけ?」

ミキ「あー。アレだよね。わかる。」

かなえ「でしょ!?」

わかんない。

ミキ「まさか、自分の彼氏のことカッコよくないって思ってる?」

あかり「ど、どこが?」

ミキ「…。かなえさん。この子アレですよ。」

かなえ「あ〜、まだ居たんですね〜、こういうの。」

二人があきれた顔で、皮肉まじりに話しあい始めた。

わたしは、びくびくしながらそれを見ていた。


二人「本物の天然ね!」

二人が声を揃えて、そう言い放った。

あかり「天…然?」

かなえ「これは希少価値もんだね。」

ミキ「全部持っていかれるかもよ。負けないようにしよ。」

かなえ「だね!」