転んだら死神が微笑んだ

わたしは、一人で帰り道を歩いていた。

今日は、もう朝から大変で疲れちゃったな〜。

なんだか、最近疲れるのが早すぎる気がする。

いや、というか疲れを感じるようになったのは、ごく最近のことで、タカシと出会ってからそうなってるんじゃないかなと思い始め、

そしたら、だんだんアイツのことが憎くなってきた。

今日だって、アイツと関わっていなきゃ、変な誤解だってされずに済んだのに。

でも、こうやってタカシのことを考えているときに限って、アイツは後ろから声をかけてはこない。



ま〜、今日はそのほうが、いろいろ楽なんだけどね。

どこで誰が見てるかわからないし、これ以上話がこじれても困る。



帰り道は、朝とは違ってすっかり気温は下がっていて、あまり暑くはなかった。