転んだら死神が微笑んだ

ミキ「ねえ、あかり。これから、どっか遊びに行かない?」

学校が終わって、あの二人がわたしを誘ってきた。

友だちになるのはやめておこうと、もう心に誓っていたわたしは、笑顔でふり切った。

あかり「ごめん。今日これから、用事があるんだ。ごめんね。」

ミキ「ええ〜、残念。」

かなえ「ああ!今朝のおーみのコとデートか〜。いいな〜。」

その声はまわりによく聞こえる声だったので、またクラス中がア然としていた。

あかり「ち、ちょっと。違うって。」

こ、この誤解だけはダメだ。

変な噂が広まったら、あんな変態が彼氏なんて思われたら、絶対にわたしはこのクラスから居れなくなる。

アイツのバカな顔が頭をよぎりながら、わたしは必死だった。


すごくクラスがざわついていた。


ミキ「じゃあ、また今度ね!」