転んだら死神が微笑んだ

あかり「じ、じゃ〜ね…。」

貴志「フゥ〜。」

あかり「『フゥ〜』じゃないわよ!なんで、制服ちゃんと着てんの?さっきまで、暑いからって脱いでたくせに。」

貴志「だって、もうすぐ学校なんだも〜ん。学校の近くでなんか脱いでられっかよ。」

あかり「それに、さっきの何?!なんで、あんなにいつもと態度が違うの?」

貴志「俺って、いちお『おーみ』だし。『それなりに』しとかないとイメージが壊れんだろ?」

あかり「わたしと初めて会った時は、いい加減な態度とってたじゃない。」

貴志「お前なんかに気つかうかよ。あ〜、それにしても、いいニオイだったな〜。やっぱ女子校生って、いいよな〜。」

あかり「わたしも、『女子校生』なんだけど?!」

貴志「あれ?そうだったな。ま〜、『合コン』、楽しみにしてるから。ちゃんと聞いとけよ。じゃあな。」

タカシは、そう言って、わたしに指さして去っていった。


なんだか、わたしは一人置き去りにされたような気分で、だんだんイライラしてきて、今以上に暑さを感じてきていた。



あかり「あ〜、暑い…。」